山紫水明調のコードネームを好むITエンジニアが愛飲するウィスキーブランド
2007年05月13日
マイクロソフトが2008年投入予定の次期SQLサーバ(開発コードネーム「Katmai」)の詳細が明らかになってきました。普通に予想すれば、「Katimai」の正式製品名は、「SQL Server 2008」当たりに落ち着くのではないでしょうか? しかし、私の興味の中心は正式名称ではな、くコードネーム「Katmai」(カトマイ)の方にあります。
1999年にインテルから発売されたPentiumⅢの開発コードネームも、SQLサーバと同じ「Katmai」でした。Wintelと言われた蜜月関係が遠い昔となった今でも、両社が次期主力表品に使うコードネームだけは一致していることになります。Wikipediaによれば、「Katmai」には複数の意味があります。
Katmai can mean:
- Katmai National Park and Preserve - a park in Alaska
- Mount Katmai - a volcano in the Katmai Park in Alaska; the site of a colossal 1912 eruption
- Katmai - Pentium III computer microprocessor core
- USS Mount Katmai (AE-16) - an ammunition ship in the US Navy from 1945-1973
- a codename for Microsoft's next release of SQL Server.
- a Open Source Community from 1995 named Katmai Europe
次期SQLサーバのコードネーム「Katmai」は、アラスカにある「カトマイ国立公園」もしくは「カトマイ火山」にちなんだものと考えるのが自然でしょう。
風光明媚な「Katmai」がコードネームとして米国で好まれるのは、日本人にとっての富士山と同じような、象徴的な意味でもあるのでしょうか? しかし、米国に住む日系人にとっての富士山と言えば、その形状が似ていることから「タコマ富士」と呼ばれる、シアトルの「レーニア山」(Mount Rainier)の方でしょう。
Mount Rainierという名前は、CDやDVDの書き込みフォーマット(MRW)の正式名称として採用されています。
少なくとも山の名前がITベンダーにとって人気があるのは、確かなようです。
最先端のテクノロジーを開発に携わる人間だからこそ、こうしたネイチャー系のコードネームに安らぎを感じる傾向が強いのかもしれません。
インテルが使ったコードネームの中では、同社初のIA-64プロセッサ「Itanium」(アイテニアム)のコードネーム「Mercerd」(マーセッド)が、使われた期間が長かっただけあって特に有名です。
このコードネームは、Yosemite National Park 内を流れる 「マーセッド川」(Merced River)に由来しています。
インテルのネイチャー系のコードネーム好きは一貫しています。
しかし、「Merced」の方は「Katmai」のように、他のITベンダーの手によって再びコードネームとして日の目を見ることはないと予想します。「Merced(TM)プロセッサ」という正式名称にあるように、インテルが商標登録しているので、他社も敬遠することでしょう。
たかが開発コードネームを、商標権で守ろうとするインテル本社の姿勢に関しては、日本のインテル関係者も戸惑いを隠そうとはしていません(インテル、Itaniumの発売5周年を祝うパーティ)。
インテルのエンタープライズ・マーケティング統括部長平野浩介氏は、「私がインテルに入社して以来、もっとも時間をかけているのがItanium」として笑いを誘った後、「最初に“Merced”という開発コードネームを公表した際に、開発コードネームそのものを公表すること事態が珍しいだけでなく、その後ろにTMマークと、プロセッサという表記をつけろと言われ、驚いた」というこぼれ話を披露した。
例え商標権で守られていなかったとして、将来「Merced」のコードーネームを採用するITベンダーが出てくるとは思えません。インテルのエンタープライズマーケット期待の星、Merced(TM)プロセッサは、度重なる出荷スケジュールの遅れや、共同開発したHP以外に積極的に採用するサーバ・ベンダーが登場しないといった、アライアンス政策の問題に見舞われました。
晴れて正式製品として出荷された「Itanium」の売上げは、大きく予定を下回り、インテルの歴史の中では失敗の部類に入ります。こんな縁起の悪いコードネームを使おうと考えるITベンダーはいるはずもなく、コードネーム「Merced」はお蔵入り確実でしょう。
インテルはその後のコードネーム、「Banias」「Yonaha」等、あくまでもネーチャー系にこだわってきました。一方、マイクロフトのコードネームには一貫性は、まったくありません。
マイクロソフトの最近のコードネームをまとめたサイトMicrosoft Codenames: blogs.ZDnet.comの中に、その中に、Windows CE 6.0 につけられたコードネーム「Yamazaki」を発見しました。開発チームにブログに書かれてた命名理由(CE 6.0 - why the codename "Yamazaki" ?)は、こうなっています。
The code name "Yamazaki" is following the second half of our naming convention; it's named after a whiskey. Specifically, a Japanese whiskey.
酒の名前をコードネームするのが、Windows CE の開発チームのルールでした。インテルよりも圧倒的に製品数の多いマイクロフトでは、開発チームがコードネーム命名権を握っているので、全社的な命名方針に統一がないのでしょう。
サントリーの山崎も、山紫水明(さんしすいめい)のイメージが訴求されています。ネイチャー系のコードネームを選ぶ、IT技術者愛飲のウィスキーブランドが山崎であるのは、あながち偶然だとは思えません。
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The code name "Yamazaki" is following the second half of our naming convention; it's named after a whiskey. Specifically, 
