キッザニア東京が火をつけた子供の職業体験ブームが本物のホテルにも波及
2007年07月03日
「キッザニア東京」は、昨年10月に東京の豊洲に誕生した子供向け職業体験型テーマパークです。メキシコに本社を置くKZM初の海外フランチャイズ施設として開業したキッザニア東京ですが、教育的要素を入れたレジャー施設としての目新しさもあり、日本ではオープン以来大盛況が続いています。かき入れ時となる今年の夏休みも、インターネットでの先行予約はすでに完売となりました。情報源は、『キッザニア、来夏に関西へ 超人気、今年の夏休みは既に完売』(日経ビジネス 2007年6月25日号 9ページ)です。
東京での大成功を受け、キッザニアでは関西地区に2号店をオープンする予定です。この2カ所に加えて、横浜、名古屋、福岡等を候補地として、同社では2015年までに全国で6カ所の施設を開設するといった、強気の事業展開を計画しています。さらに日本での評判は、海を越えて他のアジア地域にも波及しつつあります。
メキシコの本社はインドネシアの地元資本とフランチャイズ契約を締結し、来年までにジャカルタに進出する。アラブ首長国連邦や韓国で地元資本とのフランチャイズ契約交渉も大詰めを迎えている。「さらに中国からも相当数の申し込みが来ており、これから交渉が進むだろう」と住谷CEOは見ている。
こうした状況から、メキシコ側では「キッザニア大学」と名づけた従業員向けの教育プログラムの整備に手をつけた。メキシコ国内の2カ所で展開するキッザニアを使いながら、新規に開業する施設の幹部社員らに研修を受けさせる。実際の建物を用意するわけではなく、研修プロジェクトを「大学」と名づけて、教育とエンターテインメントの両方を追う同社のコンセプトをアジア諸国にも浸透させていく考えだ。
キッザニアがブームに火をつけた、子供に職業を体験させるといったコンセプトに便乗する企業も現れ始めています。情報源は、『夏休みはホテルマンに、制服で両親お世話、リーガロイヤルがプラン』(日経産業新聞 2007年6月26日 25面)です。
リーガロイヤルホテル東京(東京・新宿)は、夏休みにホテルマンの仕事が体験できる宿泊プラン「キッズ ホテリア」を発売する。
一方、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉県浦安市)が小学生を対象に実施する「夏休みホテル体験ツアー」は、最大参加人数は1日40人と極めて大規模なプランになっています。価格は一人分の体験費用が付いて、一室当たり一泊3万5,000~4万7,000円です。隣接するディズニーランド観光と組み合わせれば、相応の売り上げアップが見込めるのではないでしょうか?
わざわざ高いお金を払って、自分のホテルマンやホテルウーマンの真似事をさせるのは、傍目には「親ばか」のようにも思えます。しかし、子供に仕事の真似事をさせている間に、親はホテルでのんびりと休むこともできます。ホテルでの職業体験ということであれば、夏休みの宿題の作文の立派なテーマにもなります。猛暑の中で遠出して交通渋滞に巻き込まれるよりは、親にとっては割のいい金の使い方とも言えます。夏休みの恒例のプランとして、定着する可能性もかなり高いような予感がします。
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