拡大を続けてきた命名権ビジネスを利用した錬金術が早くも曲がり角に

2007年07月05日

スポーツ競技場を所有する地方自治体にとっての新たな錬金術として、急速に広まりつつあった「命名権(ネーミングライツ)ビジネス」が、早くも転換点を迎えつつあります。陸上トラックのない球技専用施設として、神奈川県内のサッカー、ラクビーファンから長年にわたって親しまれてきたのが、横浜の三ツ沢公園球技場です。横浜市が命名権を売りに出していた三ツ沢球技場のスポンサー企業が、なかなか見つかりません。情報源は、『三ツ沢球技場の命名権、横浜市が募集延長』(日本経済新聞 2007年7月4日 26面)です。

横浜市は3日、三ツ沢公園球技場(神奈川区)の命名権を購入するスポンサーが期限までに見付からず、募集期間を延長すると発表した。サッカーJリーグ、横浜FCのJ1昇格で、本拠地である同球技場の広告価値向上を見込んだが、正式な提案はなかった。

期間5年以上、年間8,000万円以上の契約条件は変更しない。市水・緑管理課によると、4社から購入希望が寄せられたが、「条件が合わない」といった理由でいずれも応募を見送ったという。

三ツ沢球技場のスポンサーが決まらない最大の理由は、横浜FCがJリーグで最下位を独走していることにあります。抜本的なてこ入れ策が講じられない限り、自動降格圏にある横浜FCは、来季はJ2に舞い戻る可能性は極めて高いはずです。スポンサー企業が三ツ沢球技場の長期的な広告効果に確信が持てなかったとしても、当然の反応でしょう。

横浜市は強気の契約条件を変更するつもりはないようですが、条件を一部緩和してでも早めにどこかの企業と契約してしまうのが、賢い商売と言えるのではないでしょうか。横浜FCがJ2に降格したり、集客力のある三浦知良が引退でもしたりすれば、命名権の価値がさらに下がることは確実です。

一方、首尾良く長期高額のスポンサー企業を捕まえることに成功した球技場でも、想定外の問題に見舞われることもあるのが、命名権ビジネスの難しさです。情報源は、『命名権ビジネス、名傷つくリスク』(日経産業新聞 2007年7月4日 24面)です。

「ネーミングライツ契約を続けると(ライオンズの)イメージが悪化しないか心配だ」。先月28日に開かれた西武ホールディグス(HD)の株主総会で、ある株主がこう訴えた。

西武ライオンズの本拠地球場は2006年1月から「グッドウィルドーム」という名称になり、二軍のチーム名は「グッドウィル」となった。グッドウィル・グループ傘下のコムスンが不正請求事件を起こしたことが、西武球団に影響するのではないかというのだ。小林信次球団社長も「(グッドウィル・グループの)推移を見守りたい。心配している」と不安げだ。


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日本サッカー協会「こころのプロジェクト」と理念なきサッカーくじ「BIG」

2007年04月03日

日本サッカー協会(JFA)が、「サッカーを通じて子どもたちの心の成長に寄与したい」という主旨で立ち上げたのが、「JFAこころのプロジェクト」です。プロジェクト開始直前の3月29日に開かれた記者会見には、今年度のプロジェクトに関わる「夢先生」として、北澤豪氏、城彰二氏、前園真聖氏、三浦泰年氏、小倉隆史氏の元Jリーガーが参加しました。以下が本プロジェクトの概要です。

このプロジェクトは、元日本代表選手、現役のJリーガー、なでしこリーグの選手、そのOB/OGのほかサッカー関係者の協力を得て、彼らを「夢先生」として小学校に派遣し、「夢の教室」と呼ばれる授業を行います。

授業では、フェアプレー精神や助け合うことの重要性を教えるとともに、夢を持つことの大切さを児童に伝え、それについてディスカッションをしながら子どもたちと交流を深めます。

□「夢の教室」の内容:

[構成]「夢の教室」の基本となる構成はサッカーと同じ90分です。

  • 前半の35分(ゲームの時間)
    体を動かしながら、課題を達成するために仲間同士が協力すること、相手を思いやる心やフェアプレー精神を学ぶ時間です。
  • 後半の55分(トークの時間)
    夢先生の体験談などをもとに、夢や目標を持つ素晴らしさ、それに向かって努力することの大切さを語り合う時間です。

[対象]小学校5・6年生
人格形成において重要な時期である小学校児童、特に目的と手段を合わせて考えることができるようになる、5・6年生を対象とします。

日本サッカー協会が青少年の教育活動に熱心なことには、何の文句もありませんが、その理由は同協会が文部科学省所管の公益法人であるからでしょう。

その文部科学省の指導監督の下で、独立行政法人日本スポーツ振興センターが販売しているのが、サッカーくじの「toto(トト)」です。2001年にスタートしたtotoが、文部科学省の所管になった理由に関しては、櫻井よしこ氏のブログで、詳しく解説されています。

櫻井の難しい説明の他にも、農林水産省(競馬)、経済産業省(競輪、オートレース)、国土交通省(競艇)と、他の中央官庁が財源として公営ギャンブルを持つ中で、文科省も同様の財源を欲しがったのがその理由、という見方もあります。

totoはチケットの正式名称「スポーツ振興投票券」が表すように、そもそも「スポーツの振興に寄与することを目的」として誕生したものです。しかし、売上げ不振のために当初の目的はまったく達成されていないのが現状です。情報源は、『日体協、toto助成、07年度ゼロに』(2007年3月15日 日本経済新聞 朝刊 41面)です。

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間男ナイキの登場でドイツサッカー協会とアディダスが熟年離婚の危機

2007年02月16日

最新の国際サッカー連盟(FIFA)のランキングが発表されました。上位陣では、ブラジルが55ヶ月間の長きにわたり維持してきた1位の座を、イタリアに譲ることになりました。先日のポルトガル戦敗戦以来、ドゥンガ代表監督の派手なシャツ姿は、母国ブラジルで中傷の的になっています。今回の発表が、ドゥンガへの逆風をさらに激しくすることになるのでしょうか? 一方、日本は5つもランクを上げています。それでも、やっと41位といったところですが。

FIFA World Ranking

現在、ランキングの5位を占めるのがドイツ代表です。ドイツ代表と言えば、三本線のアディダスのユニフォームを思い出す人も多いでしょう。半世紀以上も続いた代表とアディダスとの関係が、現在大きく揺れ動いています。 情報源は、『アディダス、ホームでピンチ!、独サッカー代表ユニホーム争奪戦』(日経産業新聞 2007年2月15日 24面)です。

切っても切れない両者の関係に亀裂が生じたのは、昨年末に明らかになったナイキのパートナー契約の提案だ。アディダスの契約が切れる2011年から8年間で、年5,000万ユーロ(約80億円)を提示。合意後のプレミアムなどを含め、「アディダスの6倍の金額」(協会)といわれる。

これに対し、アディダスは「協会は14年までの契約延長に合意している」と主張する。話は複雑だが、W杯閉幕直後の昨年8月にさかのぼる。クローゼ選手ら独代表の一部が、個人スポンサーの他メーカー製シューズの着用を求め、議論の末に協会が認めた。その代わり、協会は特例をのんだアディダスに最低でも4年間契約を延長すると発表している。

アディダスの06年12月期のサッカー用品売上高は12億ユーロ(約1,900億円)を超え、過去最高を記録したとみられる。W杯の公式球「プラスチームガイスト」は、当初計画の5割増の1,500万個を販売。スポンサー契約している日本、フランスなど各国代表のレプリカユニホームの販売も倍増。突出したセールスをみせたのはドイツで、02年の日韓大会時の6倍にあたる150万着が売れた。

この記事にあるように日本代表のオフィシャルサプライヤーもアディダスです。 実は、その件に関して以前に投稿した時に、確か日本代表の契約金額についても書いた記憶があります(ジーコ・ジャパンの戦績が長期高額化するスポンサー契約に及ぼす影響)。この投稿を読み直すと、日本サッカー協会とアディダスとの契約金額は、「8年間で160億円」となっています。引用したリンク先が消えているので、少し不安になります。

そこで、『サッカー協会とアディダス、異例の長期大型契約サイト』で再度確認しました。異例の長期契約の内容は、こうなっています。

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朝日新聞がパートナーでは前途多難なJリーグ百年構想メッセンジャー城彰二

2007年02月12日

2007年のJリーグシーズンの幕開けまで、いよいよ1ヶ月を切りました。今年は元日本代表のストライカー城彰二氏がJリーグ百年構想のメッセンジャーに加わり、リーグ全体を盛り上げていく役割を担うことになります。以下が城氏の就任についてのJリーグからの公式発表内容です。

城彰二とMr.ピッチ Jリーグでは、このたび、城 彰二氏(31歳)を「Jリーグ百年構想メッセンジャー」に任命することになりました。

今後は、自身の経験を生かし、「Jリーグ百年構想メッセンジャー」のMr.ピッチとともに、Jリーグの理念、百年構想を全国の多くの方々に、楽しくわかりやすく伝えていただきます。

2007年は、「Jリーグ百年構想」ポスターおよびプロモーションビデオの顔としてご出演いただくほか、Jリーグが提唱する校庭の芝生化推進活動、各種理念推進活動にご協力いただきます。

城氏とMr.ピッチのメッセンジャー2人(?)の活躍を伝えながら、Jリーグの活性化を図ることを期待されているのが、「Jリーグ百年構想パートナー契約」結んだ朝日新聞です。

朝日新聞Jリーグ百年構想パートナー契約

その朝日新聞は、城氏のメッセンジャー就任を、2月7日の朝刊(21面)で次のように報道しています。

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太陽系の惑星数1減案から無理矢理からベースボール2.0を発想する

2006年08月24日

1930年以来9個と決められてきた太陽系の惑星数が3個増えるという話が、先週出たと思ったら、一転して1個減るという修正案で決着することになりそうです。情報源は、冥王星格下げか 太陽系惑星「8個」で最終調整です。

惑星の定義について検討を重ねている国際天文学連合は23日、冥王(めいおう)星を惑星から降格させ、太陽系の惑星を8個とする案を最終案としてプラハで開催中の総会に提案することを決めた。

太陽系の惑星を3個増やし12個にする原案に対しては、「惑星が際限なく増える可能性がある」などと会員から異論が続出。修正案の調整をしていた同連合の評議委員会は、「8個案なら多数の賛成が得られそうだ」と判断した。

最終案は、24日に採決にかけられる。総会に参加している国立天文台のある研究者は「8個案が可決されるだろう」と話している。

冥王星が惑星の地位から降格するとどういう影響があるのでしょうか? お馴染みのフレーズ「水金地火木土天海冥」が文字通り改名されて、「水金地火木土天かい?」という締まりのないものなるでしょう。

次に気になったのが、平原綾香のデビュー曲『Jupiter』の原曲が収められているホルストの組曲『惑星』です。Wikipediaで調べると、全く影響がないことがわかりました。

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中田、宮本には関係ないが、警視庁が引退後のJリーガーの採用に意欲

2006年07月17日

この週末に、テレビ朝日の『中田英寿引退特別番組』と、宮本恒晴選手の『情熱大陸』といったサッカー選手のインタビュー番組を、続けて見る機会がありました。共に1977年生まれの29歳ではあるものの、一方は既にサッカー界からの引退を表明、他方は現役を続行するといった違いが影響してか、ドイツW杯の日本代表戦の総括に関しては、若干の考え方の違いが見受けられました。

マスコミからの注目度も高い中田、宮本の2人が、将来的にビジネス分野でも活躍する可能性を秘めている人材であるということを、番組を通して強く印象づけられました。W杯期間中にオープンしていた『nakata.net cafe』や、『宮本恒晴 FOOTBALL PARK』といった施設のプロデュースは、ピッチ以外の分野でも自らの才能を活かそうとする、両者の意欲の表れでしょう。

しかし、中田、宮本のように現役引退後も、新天地での活躍がほぼ約束されているJリーガーは、ごく一握りの限られた選手でしょう。それ以外の大多数の引退後の選手に対して、第2の職場を提供しようという動きが見られ始めています。今回秋波を送っているのは、警視庁です。 情報源は、「来れ!元Jリーガー」警視庁が引退選手にオファーです。

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早くも飛び出した中田引退試合構想に違和感を感じるのは私だけ?

2006年07月06日

中田英寿選手の現役引退の発表に驚いた方も多いでしょう。しかし、中田の引退の決断をかなり以前に聞かされていた人物が少なくとも2人いたことが、マスコミの報道からわかりました。1人は『中田語録』の著者の小松成美氏で、もう1人が中田のマネジメント事務所サニーサイドアップ社長の次原悦子氏です。

中田がこの女性2人に早めに決意を伝えていたという事実は、彼女らが自分のことを最も理解してくれている人物だと、中田が考えていた証拠と考えてられます。そう思っていたところ、来春にも中田の引退試合がサニーサイドアップ主導で計画中という記事を読んで、私としてはかなりの違和感を覚えました。 情報源は、引退戦は中田ジャパンVS世界選抜です。

中田が日本で“ラストマッチ”を行う。電撃的な現役引退表明から一夜明け、日本サッカー界最大の功労者のため、晴れの舞台が用意されることになった。

中田と契約するマネジメント事務所サニーサイドアップの関係者は「引退試合をやりたいという連絡が複数あります」と明かした。広告代理店などから複数のオファーが届いたもので、関係者は「前園(真聖氏、元日本代表MF)もやっていないから一緒にやるのはどうか」と前向きに検討していることも明言した。

動きだしたのは広告代理店ばかりではない。ドイツ滞在中の田嶋幸三日本協会技術委員長は「引退試合をやるべきだと思う。功労者以上(の存在)だし、彼だったら日本代表のユニホームを着て試合をやってもいい」とコメントした。

サッカー選手の引退試合は従来Jクラブが中心となって開催してきた。だが、中田の場合は別格扱いで、日本協会が主導権を取り、原則的に国際試合以外では使用できない日本代表のユニホームの着用まで許可される。

果たして、所属事務所主導で引退試合の話が進んでいることを、中田は知っているのでしょうか? そもそもこういった性格の引退試合は、中田本人が望むものなのでしょうか? 事務所の動きと本人の希望との間には、乖離があるような感じがします。私の知る限りピッチ上での中田は、最後までアスリートとしてストイックな姿勢を貫いたままで現役を終えました。その中田がエンターテイメント性の強い引退試合を喜ぶとは、私にはどうしても思えないからです。

もし構想通り来春に引退試合が行われることになれば、中田の日頃の言動から推測するに、試合では自らの肉体の衰えをさらすことをよしとせず、あくまでも最高のパフォーマンスを見せることに、本人はこだわるでしょう。そのためには、当然ながら来春までフィジカルなコンディションを、最高のレベルで維持することが求められることになって、それ以外にも色々なプランがありそうな中田にとっては、かなりの負担になるでしょう。

さらに、すでに1年以上も前に現役を引退している前園真聖もメンバーに加えようと考えるに至っては、サニーサイドアップが前園のマネジメントを行っているという事務所側の発想でしかありません。前園の日本での実績を否定するわけではありませんが、そんな選手と試合をするために世界から現役選手を招聘するのは、不釣り合いであり、失礼にもあたると思います。

この話に簡単に乗ろうとしている日本サッカー協会の田嶋幸三氏の姿勢には、違和感を超えて憤りすら感じます。そもそも協会の川淵会長が、フライング気味にオシム次期監督候補の名前を漏らした背景には、日本代表の予選敗退の責任追及の矛先をそらす狙いがあったとさえ噂されています。

そのオシム監督の正式契約にもこぎつけていない状態で、中田の引退試合を前面バックアップするような言動は控えるべきでしょう。そんなことより、やるべき仕事はたくさんあるはずです。また、日本代表のユニフォームの着用を軽々と認めるような発言からは、そもそも代表の重みを理解していないようにも感じ取れます。

以上が私が中田の引退試合の話から感じた「違和感」ですが、それも私の勝手な思い込みなのかもしれません。人はスポーツに関しては、自分の思い込みから勝手に「違和感」を感じる傾向が強いからです。例えば、「感動をありがとう」という決まり文句に違和感を覚える人も、決して少なくありません。情報源は、「感動をありがとう」の違和感をあぶり出すです。

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テレビ局はW杯日本代表戦の試合時間を変更するよう要請した疑惑を否定

2006年06月27日

サッカー日本の代表の次期監督候補として、ジェフユナイテッド市原・千葉のイビチャ・オシム監督が急浮上しました。同監督のユニークな言動を集めたオシム語録の2005年4月20日の記述には、「サッカーに最も必要なのはアイデアだ。アイデアの無い人ももちろんサッカーはできるが、サッカー選手にはなれない」というのがあります。これは色々と応用ができそうな至言です。例えば、「ブログに最も必要なのはアイデアだ。アイデアの無い人ももちろんブログは書けるが、人気ブロガーにはなれない」といった具合に。

しかし、アイデアの無いブログであったとしても、突如として一時的に人気化することがあるのもまた事実です。このブログでも、昨年の11月に投稿した記事ジェフ千葉のオシム監督が考えるほど現代の日本人は「ひたむき」なのかへのアクセス数が、ここ数日間で急増しました。これも日本サッカー協会の川淵キャプテンの「史上最大の失言」のおかげです。正直に言えば、記事を書いた当時は本当にオシムが次期日本代表監督候補になる、と予想していたわけではありません。まさに想定外の結果です。

想定外と言えば、ネット上での噂話を元にして書いた電通とFIFAの画策でサッカー日本代表の試合時間が変更された?に関連する内容を、一般のマスメディアが正式な記事として取り上げたのも予想外でした。この種の噂話は黙殺される場合が多いのが通例だと思っていたので。そこで、改めて試合時間変更疑惑に関する朝日新聞の記事を紹介します。情報源は、『TVを考慮、真昼に 日本の2戦、当初はナイター サッカー・ドイツW杯』(2006年6月25日 朝日新聞 朝刊 38面)です。

参加32チームのうち、午後3時からの試合を戦ったのは17チーム。うち2戦とも午後3時だったのは日本、トーゴ、セルビア・モンテネグロの3チームだけだ。日本は3戦目まで16強入りの望みをつないだが、他の2チームは連敗して早々に敗退が決まった。

ジーコ監督は、クロアチア戦後の記者会見で「こんな時間にサッカーをやること自体、間違っている」と批判。「サッカーはビジネスになっており、選手が犠牲を払っている」と指摘した。

1次リーグの組み合わせは昨年12月9日に抽選で決まり、翌10日に国際サッカー連盟(FIFA)が各試合の開始時間を発表。日本の2戦目までの日程は当初、豪州戦が12日午後9時、クロアチア戦が18日午後6時だったが、FIFAは「テレビ放送の時差を考慮した」として、ともに午後3時に変更した。

その結果、ビデオリサーチによると豪州戦の視聴率は関東地区で49.0%、クロアチア戦は同52.7%を獲得した。23日午前4時から生放送された3戦目のブラジル戦の前半は同22.8%と早朝では異例の高さだったが、前2戦の半分にも届かなかった。

さすがに大新聞の記事だけあって、事実関係が簡潔に整理されています。試合時間の変更は、視聴率の結果だけから判断すれば大成功でしょう。そこで知りたいのは、「誰が試合時間の変更をFIFAに要請したのか?」ということです。

02年日韓大会で日本組織委員会の放送業務局長を務めたスポーツプロデューサーの杉山茂さんは「FIFAは放送局の意向を重視する。放送権者は自分の国の時差を考えて試合時間を要望できる」と打ち明ける。

スポーツビジネスに詳しいジャーナリストの谷口源太郎さんは「NHKと民放でつくるジャパンコンソーシアムが支払ったとされる140億円の放送権料はアジアで突出している。それでFIFAのビジネスも成り立っている」と話す。

放送権販売の国内代理店の電通は「試合時間はFIFAが決定するもの。放送局側の意向を伝えたとしても聞き入れるかどうかはFIFA側の判断」と言葉を濁す。豪州戦を生放送したNHKの原田豊彦放送総局長は「開始時間の変更を働きかけてはいない」。クロアチア戦を放送したテレビ朝日の広報も「試合時間を交渉した事実はない」としている。

NHKとテレビ朝日の回答が正しいとすれば、「誰も要請していなのに試合時間が変更された」という摩訶不思議なことが起こったことになります。とは言っても、日本代表の最終戦の対ブラジル戦で、圧倒的な実力の差を見せつけられた今となっては、事件の真相をしつこく追究したいという意欲も以前ほどは感じなくなっています。炎天下の試合が連続したことが、日本代表の前2試合の直接的な敗因とも思えなくなったからです。

しかし、日本代表の活躍による特需を当て込んでいたビジネス界には、今回の予選敗退の結果は、深刻な影響を及ぼしています。情報源は、『日本敗退、W杯商戦、はや“終幕”――家電、ボーナスにつなげず、コンビニ思惑外れ』(2006年6月24日 日本経済新聞 朝刊 3面)です。

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電通とFIFAの画策でサッカー日本代表の試合時間が変更された?

2006年06月21日

この投稿は、とりあえず切羽詰まったサッカー日本代表を応援しようという趣旨で書いたということを冒頭に述べておきますので、誤解なきように。で、今回の話題は、クロアチア戦後のジーコ監督のインタビューを見て、ビデオジャーナリストの神保哲生氏が抱かれた疑問から始まります。情報源は、ジーコの「テレビ局がそれを望んでいる以上仕方がない」発言の意味は?です。

ワールドカップ、クロアチア戦の直後の共同インタビューでジーコが、「2試合連続で炎天下での試合になったのは、日本にとっては厳しい条件となった。しかし、テレビがそれを望んでいる以上仕方がない。」と語っていましたが、なぜか日本の通訳(テレビ朝日)はその部分だけ訳しませんでした。(中略)

体力的に劣っている日本が、テレビ局の商業上の都合で昼の時間帯の試合をさせられているとすれば、「あの頑張れ日本!」のパフォーマンスは一体なんだって事になると思ったので、ジーコ発言の真意をぜひ知りたいと思いました。よもや、日本のテレビのゴールデンの時間帯に合わせるために、早い方の時間帯を希望したなんてことは無いとは思いますが・・・。

この神保氏が「よもや」と考えたことを真相とする説があります。 情報源は、W杯 クロアチア対日本 0-0 日本苦戦の戦犯は電通か?

試合後のジーコは怒っていた。
こんな暑い中試合をするなんてテレビ局の都合だが。
ピッチの上は35度を軽く越えていたはずだ。

恐ろしいことにグループFのすべての試合で、現地15:00開始という酷暑の試合は二試合だけで、かつその二試合はすべて日本戦なのである。意図的なものを感じる。

電通は国際サッカー連盟(FIFA)から放送権の販売を受託し、交渉を担当している。地上波放送については、NHKと民放各社で構成するジャパンコンソーシアムが約140億円で放送権を取得している。

噂では、

日本の視聴率が上がる時間に合わせて、現地ドイツでは酷暑で試合が行われるはずのない時間帯に、日本の2試合をごり押ししたのは電通

と言われている。

こうした噂が囁かれる背景には、日本のテレビ局の都合で試合開始時間を動かせるほど、FIFAと電通との関係が密接であるという事実があるからです。続けて、持ちつ持たれつの仲にも見える両者の関係を象徴する話を紹介します。情報源は、『短期集中連載-肥大化するサッカービジネス もう一つのW杯――上-選ばれしスポンサー 権利争奪戦の舞台裏』(日経ビジネス 2006年6月12日号 130~135ページ)です。

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高所得者が支える一流スポーツ選手に学ぶメンタルトレーニングブーム?

2006年04月13日

流行の「上流・下流」や昔の「勝ち組・負け組」に代表されるように、生活者を何らかの基準によって分類しようとする試みが盛んです。これまでの常識では、社会的地位や年収とは無関係と思われてきたスポーツ観戦の世界でも、階層化が始まっているとの調査結果が報告されています。

同じタイガースファンであれば、社長も平社員も一緒に杯を酌み交わすという光景は、今や昔の話なのでしょうか? 情報源は、『日経産業消費研究所主任研究員白井徹氏――スポーツ好き、高所得層多く(2006年4月12日 日経流通新聞MJ 2面)です。

調査は16種目について聞いているが、主要競技では野球を除き、所得の高い人の方が熱心だ。サッカーや大リーグ、新格闘技、テニスなど様々な競技で、「1年以内にテレビ観戦したことがある」(以下「テレビ観戦」)や「応援しているチーム・選手がある」(以下「応援」)は高所得層(年収850万円以上)の答えが多かった。

特に違いが明確なのが若い男性だ。
20代男性のJリーグの「テレビ観戦」は、高所得層が85.7%、中所得層(500万円以上850万円未満)が57.1%、低所得層(500万円未満)が54.2%だった。「応援」でも同じ傾向にある。

大リーグやJリーグの試合は、地上波で放送される機会は希です。これらの中継をテレビで見るには、少なくとも衛星放送が視聴できる環境が必要です。セリエAに至っては、スカパー等の有料チャンネルに加入しなければ、楽しむことはできません。視聴環境を考えれば、年収によってテレビ観戦するスポーツに差が出るのは、十分に理解できる結果でしょう。

しかし、「K-1などの新格闘技」が年収850万円以上の富裕層に特に人気がある理由は、すぐには思いつきません。20代で年収850万以上ともなれば、それなりの責任のある仕事に就いているはずで、それに付随したストレスも溜まることでしょう。ストレス発散のために格闘技が好まれるのでしょうか?

野球、サッカーがチームスポーツであるのに対して、格闘技はあくまでも個人競技です。成果主義の恩恵に浴している高額所得者は、何事も個々人の能力が結果に表れる個人競技の方を好むからなのでしょうか?

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原田選手は引退したが、DVD化で「スキージャンプ・ペア」の人気は続く

2006年03月20日

日本のスキージャンプ界を牽引してきた原田雅彦選手が正式に引退を表明しました。涙で声を詰まらせた記者会見は、最期まで原田選手らしいものでした。現役引退後は、コーチに就任して後進の指導に当たる予定とされています。

しかしその一方で、原田選手がトリノ五輪で正式種目となった『スキージャンプ・ペア』に転身するとの噂も絶えません。と言うのは冗談ですが、スキージャンプ・ペアが密かなブームになっているのは本当で、先週映画のDVD版が発売になりました。情報源は、爆笑CG作品が実写版で登場――「スキージャンプ・ペア~Road to TORINO 2006~」です。

スキージャンプ・ペア “1組のスキー板に2人が同時に乗ってジャンプ”という、前代未聞なスキージャンプ競技を描いたCG映像は、オモシロ映像とクソ真面目な実況がこだまする、1度見たら忘れられない代物。

もともとは真島理一郎氏がデジタルハリウッド卒業制作作品として作ったもので、2003年11月にはHMVサイトで限定リリースされ、翌月12月に全国発売。

あっという間に話題となり、第7回「文化庁メディア芸術祭」エンターテインメント部門優秀賞を受賞した。国内はもちろん、40以上の国際映画祭で上映され、世界中を爆笑させた大ヒット作なのである。

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ジャコベリスの転倒シーンはティーボのリプレイ・トップ10の圏外だが

2006年03月01日

米国のティーボが、「トリノ冬季五輪中継で最もリプレイされた印象的な瞬間」を発表しました。必ずしも自国の選手が活躍したシーンばかりが、人気ではないようです。情報源は、米ティーボ:トリノ五輪中継で「最もリプレイされた瞬間」トップ10を発表です。

同社のDVRのユーザー2万人を対象にした調査で、開催期間中のリプレイ率トップ10と、開催16日間の日替わりのトップを集計した。全体のトップ10では、女子フィギュア銀のサーシャ・コーエン選手(米)の演技やインタビューが2、4、5位に入るなど、上位10位のうち8つまでをフィギュア関連のシーンが占め、同国のフィギュア人気を反映していた。

また、日替わりのトップでは、15日のショートトラック男子5000メートルリレー準決勝で、日本の藤本貴大選手がイタリアのユーリー・コンフォルトーラ選手と接触転倒し失格になったシーンがあがった。

オリンピック中継では、メダル獲得につながるような素晴らしいパフォーマンスが大きく取り上げられ、失敗や痛々しい災難はあまり強調されないため、こうしたシーンがかえって視聴者の興味を誘い、リプレイにつながったようだ。

意外な結果に驚きました。女子のスノーボードクロスで2位になったジャコベリス選手(20歳)の転倒シーンが、上位に入っていると想像していたのですが、ベスト10にも入っていません。

ゴール直前の不必要なパフォーマンスの失敗によって、ほぼ確実であったスノーボード種目での米国の金メダル独占を逸することになったわけですから、注目度もさぞかし高いだろうと思ってたのに、完全に当てがはずれました。

ジャコベリス選手の失敗は、米国ではそれほど論議の的にはならなかったのでしょうか? そこで、NBCのオリンピック特設サイトの記事を調べてみました。 情報源は、Snowboard culture shares blame with Lindseyです。

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IOCが五輪ビジネスの利権を独占する限り、ネットはテレビを駆逐しない

2006年02月23日

今週はテレビを見る時間が増えて、思うようにブログを更新する時間がとれません。試合内容そのものに加え、私が特に興味があるのは試合終了後の選手の正直な感想です。現状では、選手の生の感想を知る手段は、テレビしかありません。実際には各選手ともブログを持っているのですが、オリンピック期間中は更新が禁止されているからです。 情報源は、選手のブログ「トリノ期間中は駄目」 注意を呼びかけです。

国際オリンピック委員会(IOC)が「ブログの更新は五輪憲章が禁じる選手のジャーナリスト活動にあたる」として制限しているためだ。日本オリンピック委員会(JOC)も2度の監督会議で注意を呼びかけた。

五輪憲章は「選手、コーチ、役員は、記者あるいはその他のいかなるメディアとしての活動はできない」と定め、選手、役員、メディアなどの五輪参加資格を厳格に分けている。

ブログの広がりを受け、IOCは04年アテネ五輪前にインターネットガイドラインを新たに策定、ブログの更新もジャーナリスト活動と見なした。「違反した場合は参加資格認定が取り消されることがある」とまで明記している。

参加資格が取り消されると脅されれば、選手も従わざるをえません。例えば、上村愛子選手のブログRoad to Torinoも、こうなっています。

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数年先にはバスケットボールが冬季五輪の花形種目となる日が来る?

2006年02月13日

毎日放送の「情熱大陸」で、松任谷由実(Yuming)の密着ドキュメンタリーを見ました。デビュー以来30年の年月を経ても、変わらないユーミンの姿を見て、日曜日の夜に相応しくゆったりとした気分になりました。しかし、今時テレビ番組も見た感想などを述べたりするのは、恥ずべきことなのかもしれません。大橋巨泉氏によれば、私は低レベルの人間ということになります。情報源は、『連載-テレビ・ウォーズ-第4回-大橋巨泉、“革命家”の嘆き』(2006年1月30日 日経ビジネス 106~109ページ)です。

「(米国では)ビル・ゲイツもブッシュ家も、ニュースやスポーツ中継以外、テレビなんか見ませんよ。(日本も)勝ち組とか金持ちとかインテリがテレビを見なくなっただけなんですよ。負け組、貧乏人、それから程度の低い人が見ているんです」

ふ~ん。テレビは下流社会のメディアということですか。ゲイツはともかく、ブッシュは決してインテリではないと思うんだけれども。。。 私には100%納得しかねる意見です。

ところで「情熱大陸」には「情熱大陸+P」というブログもあります。Pとは、はPodcasting の意味です。作家の重松清氏、スポーツライターの玉木正之氏、コラムニストの小橋昭彦氏、番組プロデューサーの中野伸二氏の4人が執筆しするコラムを、番組でナレーターの窪田等が朗読する仕組みです。これもネットとテレビの融合の1つの形態でしょう。

Podcasting の中から、玉木正之氏の『冬季五輪がどうしてトリノで?』というコラムを聴いてみました。中身は次のようなものでした。

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